いやあもうなんだかねって感じのレースでしたな。ストーナーはなにがやりたいんだか。もしかしてストーナーはレースはひとりでやってると勘違いしてんじゃないだろか。
■V.ロッシ、ミサノ初優勝で歴代1位タイの通算68勝目達成 | The Official MotoGP Websitehttp://www.motogp.com/ja/news/2008/Rossi+takes+home+victory+and+75+point+advantage+at+Misanoロッシ、今回の優勝で、偉大なるレジェンドライダー、アゴスティーニにならぶ勝利数を獲得、と。二位はミシュランタイヤと一蓮托生のロレンソ、見事な復活レース。3位はドゥカティ・アリーチェのエリアス。何戦か前のレースでは、周回遅れになっていたのに、ここ数戦で急に表彰台の常連となった。
で、振り返ればラグナセカから連続して決勝中の転倒となったストーナー。後続のロッシを3秒以上ぶっちぎるトップ独走中に、またしてもフロントを失ってあっさり転倒。戦列を離れることになった。おかげさまでこれでロッシのポイントアドバンテージは75とさらに開いた。ごちそうさま・・・。
今回の転倒は、状況としてはこないだのブルノのレースとほとんど同じで、コーナースピードを高く狙いすぎ、立ち上がりでの旋回が甘くなったのを補おうと、マシンを限界を超えてリーンさせたことによるフロントからのスリップダウンであったと僕は思った(マシンはすでにフルバンク状態で、実質的な旋回性を使い切っているところで、曲がらないからとインに転舵したあげくにさらにマシンを寝かせればそりゃ転ぶ)。だが、転倒後、ピットに戻ったストーナーは、なにやら激しいジェスチャーでチームスタッフにコンプレインしている様子があったので、ああ、こりゃひと悶着ありそうだな、と思ったら、案の定こんなコメントが出てきた。
■autosport.com - MotoGP News: Stoner blames tyre issue for crashhttp://www.autosport.com/news/report.php/id/70217ストーナー、転んだのはブリヂストンのフロントタイヤのせいなんじゃあ!と言い訳。
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「ウォームアップで選択したレースタイヤはあらかじめ一皮剥いておいて、そのときは別段問題なかったんだけど、いざレースが始まったとたん、なんだかグリップが変になったんだよ」とストーナー。
「何周かしてるうちに多少マシになってきたんだけど、でもやっぱ変は変だったんだ(それで転倒しちゃったのよ)」
「(転んじゃったのは)まったくもって申し訳ないと思ってるけどさ、僕らは可能な限り速く走ろうとしていただけだし、バイクもタイヤもすばらしい状態ではあったんだ。転倒という結果はさておき、そうやって走れたことについては、次の(インディアナポリス)レースに向けて自信にはなったよ」====================================
・・・まあいいや。レースも始まって数周で、後続を3秒以上も引き離していて、なんでその状態でさらにもっと速く走ろうとしてたんだか僕にはその理由がよくわからない。仮にストーナーのいうように、タイヤに問題があるんだったら、それにあわせて走りを変えるなり多少ペースを落として様子を見るなりすべきところを、彼はそうしなかった。
このところたて続きの転倒を見ていると、僕にはストーナーが「レースすることを嫌っている」としか思えない。レース、というのは有り体に言えば、「ロッシとバトルすること」と置き換えてもらってかまわないけど、ストーナーは、自身が発揮するスピードに対しては自信があるのだけれど、いざそのスピードを武器にした競り合いには自信がないのではないか。そうでなければ毎回の勝利が決まって先行逃げ切りパターンで、競り合いのないクリーンなレースで終わり、いざ競り合いとなれば最後は競り負ける、あるいは転倒、というのがお決まりのパターンになっていることの説明がつかない。
これは、タイムを狙って走った場合、コーナーでのラインの選択肢の少ないドゥカティのマシン特性に加え、ストーナー自身の心の弱さというか、「僕は僕の好きに走りたい!それでタイムが出るんだからいいんだろ?」という思いのようなものを嗅ぎ取る。自分の強みを生かすには、一人でクリーンなコースとラインを占有する必要があって、それを可能とするには先行逃げ切りしか走りのパターンが描けないのだ。しかも、そうやって速く走っても、自分が思ったほどに後続との差が開かなかったり、追い上げを食らったりすると、とたんに彼は慌てだす。それはある種の恐怖と言ってもいいかもしれない。「僕はこんなに速く走っているのに!どうして僕を一人にしておいてくれないんだ!」彼がまるで何かに怯えるように走るのは、そうした思いが心のどこかにあるのではないか。強迫観念にも似た何かに、追い立てられるように走るストーナー。そうやって完璧を目指し、走ったあげくに到達する、転倒、という取り返しようのない事態。
ストーナーが知るべきは、「自分が思うほど自分は(あるいはマシンは/タイヤは)速く走れない」ということだろう。この地球上において、バイクでレースをする以上は、僕らは誰一人の例外もなく地上の物理の奴隷なのだ。確かに速く走りたいという思いは、レースをするにおいてなにより尊重されるべきものだが、それも度を越せば単なるわがままに終わる。独りよがりの走りは、最後は物理的要件によって修正される。「それはちょっと無理だよお兄さん」それが転倒という事象の正体なのだ。
それに、レースはひとりでできるものではない。レースにおける勝利というのは、あくまで相対評価の中での話だ。ストーナーは、自分がそうした評価の場にいることを、今一度心に焼き付けておく必要があるだろう。意味のある勝利、意味のある速さとはどういうものなのかを。
[ストーナーの転倒も、ロッシの勝利も吹っ飛ぶ話題!]
うへえ、まさかこんな強引な技でくるとは思わなかったな!これはかつてエディ・ローソンが、シーズン途中にヘルメットをベルからショウエイに変えたこと以来の衝撃だ(笑)
■ホンダ&ミシュラン、残りのシーズンに関して合意を発表 | The Official MotoGP Websitehttp://www.motogp.com/ja/news/2008/Michelin+allow+Pedrosa+to+switch+to+Bridgestone+tyresレプソルホンダのペドロサのみ、次のインディアナポリスからタイヤをミシュランからBSに変更、と。ミザノのレース後のテストでは早速BSに履き替え、その感触を確かめる。
なんだこれ。すげえ飛び道具できたものである。年度の途中でのタイヤコンバートは、あのロッシですら侵さなかった禁忌の技だというのに!ま、ミシュランも毎回嫌々自分とこのタイヤ履かれて、あげく嫌がらせのように後ろの方でフィニッシュされるくらいなら、どうぞBSでもなんでも履き替えてください、ってことだろう。ペドロサももうミシュランにはうんざり、と公言して憚らなかったから、双方の利益が合致しての円満(?)コンバートになった。
■autosport.com - MotoGP News: Lorenzo, Hayden content with Michelinhttp://www.autosport.com/news/report.php/id/70213同じタイヤを履くロレンソとヘイデンについては、変わらずミシュランタイヤが供給されますよん、とのこと。「僕(ら)はミシュランには一応満足してるしね」
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「僕はペドロサのチームメイトじゃないから、彼のタイヤ変更ついてあれこれ言うことはできないよ。ペドロサがどんな問題を抱えていたかなんて知らないし」とロレンソ。
「僕はミシュランタイヤでハッピー、だけどね。タイヤの開発方針を決めることも僕の仕事になってるし、その結果はすぐにレースで確かめられるし(やりがいのある仕事に関われているから満足さ)」
「僕はタイヤを変えることにはなってないからさ」とヘイデン。「僕には(ペドロサみたいな)オプション選択権はないんだ。僕としても別にタイヤ変更はどうでもいいって感じだし(どうせ来年はドゥカティでBSだし?)」
昨年来のミシュランタイヤのポテンシャル不足によって、まことしやかにささやかれるコントロールタイヤ制の導入については、ドルナは未だ選択肢から外していないが、商売上のマーケティングの観点から、ミシュランを履くペドロサやロレンソを残してきた状況もある。コントロールタイヤ制についてロレンソは言う。
「ドルナは来年あたりからタイヤのワンメイクをやりたいみたいだけどどうなるかね。僕らは黙って見守るしかないね」
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うむ〜。このままだと来年はBSワンメイクかしらん。果たしてBSにそこまでの供給能力とやる気と商売上の旨みがあるかどうかが気になるところだけれども・・・・。