レース追ってるとまあ毎年1年が早いんだ。今年のMotoGPもあっさりと、実にあっさりと、最終戦バレンシアが終わってしまった・・・。
■C.ストーナー、今季の幕を閉じるポール・トゥ・フィニッシュ! | The Official MotoGP Websitehttp://www.motogp.com/ja/news/2008/Stoner+strolls+to+sixth+win+of+2008+in+Spanish+sunshine毎度のストーナー完勝パターンのレースで、見てるこっちは退屈至極という例のやつで・・・。最終戦(くらい)は、4、5台のマシンでのくんぞほぐれつの大バトルを期待したのに、まさか、、、そんな・・・。
予選を見る限り、今回こそはニッキー・ヘイデンの真に覚醒した走りが見られるかと本気で期待していたのになんだい、と思っていたら、決勝当日のウォームアップで転倒して、メインのレースバイクを失ってしまっていたことが影響したらしい。
■autosport.com - MotoGP News: Hayden rues costly warm-up crashhttp://www.autosport.com/news/report.php/id/71760この人は、こういう感じでどこかついてないというか間が悪いというか詰めが甘いというか抜けているというか・・・。
「都合3つのFPでトップタイム記録したりして、僕らの週末はまるで"おとぎ話"みたいなスタートだったんだよ」とヘイデン。
「昨日の午後(予選日)では3番手でフロント・ローを獲得していたというのに、今朝のウォームアップで大失敗しちゃってさ。ターン9でフロントを失って転んじゃったんだ。たぶん路面温度がフロントタイヤを機能させるにはちょっとまだ低かったんだろう」
「だもんだから、僕はレースバイクを交換する羽目になっちゃって。。。チームクルーはやれブレーキキャリパーじゃねスイングアームじゃねなんじゃねを、スペアバイクから移植する作業をしてくれたんだ。なぜならスペアバイクはフィーリングがスムーズじゃなかったから、メインバイクで使えるところは残して、だめになっちゃったとこだけを移植する必要があったんだよ。」
「そうやって出来上がったニコイチバイクは、悪くはなかったんだけどそれまで使ってたメインバイクのフィーリングには及ばなかった・・・でもこれは僕のミスなんだ」
「決勝ではスタートミスっちゃって、おまけに周りの連中はまあ序盤から速いペースで飛ばしまくるわで僕は自分のリズムを取り戻すことができなくて・・・。唯一よかったのは、ホンダのマシンを速くするセットアップを見つけて最後のレースを終えられたことだったよ」
「今週末、僕はハードに走った。そしていまは、また違う目標に向けて何かを始めようと思ってる。とにもかくにも、これまで僕を支えてくれてホンダ、ミシュランをはじめとしたチームスタッフのみんなには感謝の言葉を述べておきたい。彼らは僕をワールドチャンピオンに仕立てあげてくれた。そのことには本当に感謝してるよ」今シーズン終盤のヘイデンは、まるで何かの呪縛から解き放たれたかのように光る走りをみせてくれていた。今回も、望む勝利には届かなかったものの、これまでの鬱屈した、横にスライドするばかりで前に進めない走りから、確実にマシンをトラクションさせ、バイクを曲げつつ加速する、新たな境地に到達したように見えた。※あれは最終コーナーだろうか?予選セッションのアタックラップで、バレンシアのコースの長々とした左ベントを、リヤタイヤを外に振り出しながらもステアリングは「イン」に向けたまま、ひたすらアクセルを開け続けて曲がっている姿には、正直ちょっと感動した!
来季はドゥカティに移籍するヘイデン。マシンが変わり、環境が変わることが、果たして彼の走りにいかなる変化をもたらすかに注目したい。
[ロッシの最終戦は消化不良・・・]
ロッシは今回は見せ場なし。もちろん予選10番手から決勝の3位表彰台はさすがロッシとは言えるけど、これは予選初日、なにやら原因不明の体調不良で調子をつかむことができず、それで集中力を失ったか、あげくウェットのFPで転倒。そこでの立ち遅れが結局予選の不振につながり、決勝でのあの間延びした展開につながってしまったことは反省材料として残る。まあワールドチャンピオンにケチつけたってしかたないんだけど、ニッキーともども、ストーナーの独走を許した責任の一端はあるはずである。
[ロレンソは、たぶんまた、"転ぶの怖い病"・・・]
今回はロレンソは元気がなかったねぇ。予選も後ろの方で、決勝も中段争いするのが精一杯で、中野選手にすら届かなかったし・・・。走りを見てると、ちょっと転倒を怖がってるというか、なるべくバイクを寝かさないで走ろうとしてるんだろうけど、そのせいでマシンの旋回性の出るリーンアングルが使えてない感じだった。特に今回のバレンシアみたいに、旋回が深く長く続くコースだと、まずはマシンを先ににしっかり寝かせて曲げてしまったあとに加速させるようにしないと、あのような中途半端なリーンアングルをいくら継続してもマシンの向きは変わらない。(それで旋回性を補おうとして上半身を大きく落として走れば、ステアリングが外に切れてさらにマシンは曲がらなくなるのである)
ロレンソもヘイデン同様、今回がミシュランでの最後のレース。来季のBSワンメイクは、たぶんロレンソ的には有利に働くこととは思うけど、へたにいまのロッシにあったタイプのタイヤが来季のコントロールタイヤの元になってしまった場合には、ちょっと苦労するんじゃないかと思う。縦横のグリップの使い方とフロントとリヤの依存具合が、ロレンソとロッシじゃ正反対だからね・・・。
いろいろ細かい話題ひろってるときりがないけど、とりあえずこれで今年のレースも終わりである。みなさんお疲れ様。でも次は休みなく来季のマシン&タイヤテストが控えてる。興味はすでにそっちに移ってる(笑)BSワンメイクでの来季シーズンを占う意味でも、これからのオフテストはこれまでになく存外に重要なものになりそうである。