この映画、少しでもジャッキー・チェンブーム、カンフーブームの洗礼を受けた人であれば絶対に見たほうがいい。
■映画『ドラゴン・キングダム』公式サイト出演 ジャッキー・チェン ジェット・リー マイケル・アンガラーノ
リー・ビンビン リュウ・イーフェイ/ロブ・ミンコフ監督作品
http://dragon-kingdom.jp/ハリウッドに移ってからのジャッキーのアクションはなんか違う、やっぱり酔拳とか蛇拳みたいなシリーズをもう一度見たいよね、と思ったことのある人には絶対にオススメしたい。僕は今日、さしたる期待もなく、カミさんが見たいというからつき合いで見に行っただけだったのに、思わず積年の望みが叶ってしまった。
本作のジャッキーは冴え渡っている。もういい歳のはずのジャッキーだけど、共演のジェット・リー(リー・リンチェイ!)とともに、「これぞカンフー!」というアクションを存分に魅せてくれる。冒頭の登場シーンで、老獪なカンフー・マスターとして登場したジャッキーが、酔八拳の構えを見せたとき、それだけで僕は思わず涙ぐんでしまったほどだった。ジェット・リーとジャッキーとの対決シーンは、もうなんの感想を差し挟む余地もないほどに完璧だ。これこそまさにカンフー(功夫)!目の前で展開される二人のカラダの動きは、まるで精密な時計のパーツのように噛み合い、一分の隙すらもない。
その他にも蛇拳、鶴拳、虎拳(拳精でやったあれだ!)・・・ああ、なんということだ。かつてジャッキーの映画をこれでもかというほど見て、その全てをコピーした僕にしたら夢のようなシーンの連続だ。僕はそうしたシーンに、かつてのジャッキー映画への強烈なオマージュを感じた。
ストーリーはもう純粋なおとぎ話。孫悟空の存在する時空に、ふとしたことから落ち込んでしまった気弱なアメリカ人の少年が、孫悟空に如意棒を渡すという使命を果たすために、ジャッキー・チェン、ジェット・リーの二人を師匠として修行に励み、成長していく。話としてはまったく関係はしないのだけど、僕はこの作品を、かつての酔拳の純然たる続編のように感じた。かつて製作された「酔拳2」よりも、より酔拳の正当な続編だと思う。パラレルワールドのストーリーと位置づければ、あれとそれとが完璧に符合する。
本作は実にハリウッド映画らしからぬハリウッド映画だ。ゴールデンハーベストプロダクションが作ったと言われれば信じてしまうほど、かつての香港映画でジャッキーが見せたアクションがスクリーン上に甦っている。
くり返す。かつてのジャッキーファン、カンフー映画のファンよ、いますぐ劇場に急げ!