
もてぎで思い知らされたことをひとつ。
単独で走ってる限り、その加速感やトップスピードにはなんら不満のない僕の初期型のR1だが、いざ他の新型マシンとのヨーイドンの加速競争となると、全く太刀打ち出来なかった、というお話。
ペース的には全く遅いながらも、それなりにコースとスピードにも慣れてきた3回目の走行で、コーナーでは明らかに僕より遅いCBR1000RRに、ホームストレート前のビクトリーコーナーで追いつく状況になった。
互いに初心者同士なので(僕が参加したのはビギナークラス)コーナーでの無理な追い越しは避け、ストレートに出たら抜きにかかるつもりで、立上がりから徐々に全開に持っていった。
コーナーでの速度差からすればそれで容易に抜き去れるはずだったが、向こうもストレートに入ったとたん、がっちりアクセルを開け始め、図らずしも2台の加速競争が始まってしまった。
ホームストレート上、全力加速を続ける2台のリッターマシン。ストレート半ばですでに車速は150キロを越えているが、全開で走る僕のR1はCBRから徐々に遅れ出す。嘘だろ。ビクトリーの立上がりでは僕の方が先にアクセルを開け始めたはずなのに、ストレートでついていけない。1万1千回転でシフトアップをする僕のR1なのに、じりじりとではあるが、明確に差が開いていく。
いつまでも加速はしていられない。ピットロードの先、スタートラインの辺りで170キロをオーバーしたところで伏せていた上体を起こしフルブレーキング。
そこでようやく僕のR1は前に出れたが、ストレートで感じたCBRとの速度差には絶望的なものがあった。「遅い!」150馬力もある僕のR1がそう感じられたのはこれが始めてだった。対するCBR1000RRは172馬力(確か)。そこに横たわる20馬力の差をこれほど痛切に感じるとは思わなかった。
公道を走るにおいては、10馬力20馬力の差は全く感じないけど、サーキットではそれがここまで明確に感じられるとは、新たな発見だった。スペック(年式)の違いが戦闘力の差であることを思い知らされた出来事であった。
#これはこないだのMotoGPで、カピロッシが出したポールタイムから一分近く遅いタイムでの話なので、ことの正確性と信憑性は、それに推して知るべし。