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ストーナー、恐れるに足らず!

という心強い発言は、僕じゃなくて、FIAT ヤマハのチーフメカニック、ジェリー・バージェスであった。

■Jerry Burgess talks first win of 2009 - MCN
http://www.motorcyclenews.com/MCN/sport/sportresults/mcn/2009/May/4-10/may0509-burgess-on-first-motogp-win/
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先のヘレス。FP1ではトップタイム、FP2では7位、予選では4位と、レースを前にした速さとそれを生み出すセットアップに波があるように見受けられたロッシであったが、彼のチーフメカであるバージェスは、ロッシのトップ争いは言うに及ばず、その勝利についても十分確信していたと語る。

予選において、ロッシはブリヂストンのハードすぎるフロントタイヤに手を焼き、4位に終わったものの、決勝ではYZR-M1のライドハイト(車高)のセッティングを変え、立ちふさがるロレンソ、ストーナー、ペドロサを退けて2009年初の勝利を手にするとともに、3戦終了時のランキングテーブルトップに立ったロッシであった。

レースを振り返り、バージェスは語った。「私はケーシー(ストーナー)は、今週末ずっと速いとは思ってなかったよ」

「3月、まだ寒くて路面温度も低かったときに、ここ(ヘレス)でテストしたとき、私たちはケーシーの走らせるドゥカティよりコンマ7秒も遅くて、彼の馬鹿っ速さには手がつけられなかったけれど、私たちはその結果から何かを見つけなければならないと分かっていた。そしてその答えを、この週末の金曜日にみつけたんだよ」

「我々は、調子の良かった金曜の午後から、一転して悪くなった土曜日の朝になってようやく自分たちのやっていた過ちに気づいたんだ。私たちはセッティングの方向性をまったく逆にしていた。普通ならセッティングの悪いバイクを良くなるようにするものだが、私たちはセッティングの良かったバイクを悪くなるようにセットアップしていたんだよ」

「自分たちがなにをすべきかは、事実を見て、そこから論理的に判断して行動を起こさなくてはならない。」

「(我々よりも速いタイムを刻んでいた)ケーシーはコース上で遅いところがあるのがわかっていたし、またロレンソが何をやってるかも分かった。なにせお隣さんだからね。そして、ペドロサもこのコースでは速いことは知っていたが、彼の速さには持続力がないことも分かっていたから、何の心配もしてなかったよ」

「レースでケーシーの後ろにヴァレンティーノがついたときには、1.2秒ほどのギャップがあった。もう一度ヴァレンティーノがケーシーに追いついたとき、彼(ロッシ)は残り周回数とタイヤグリップを計算し、またバイクの持つパフォーマンスを考慮して、そこからさらにプッシュすることを決めたんだ」

「ヴァレンティーノがペドロサをパスしたときには、ペドロサはよもやそこで抜かれるとは思っていなかっただろう。スプリットタイムを見る限りは、バックストレートエンドで再び追い越されるはずだったからね。でも、私たちのマシンは、第3セクターがとにかく速かった。だからヴァレンティーノは8コーナーの立ち上がりでペドロサに並びかけ、9コーナーの進入でその鼻先をねじ込んで抜き去ることができたんだ」

「そしてそれは、ペドロサのストレートスピードのアドバンテージを否定するものになった。それまでペドロサはストレートで数車身分引き離せるだけのアドバンテージを見せ付けていたからね」

「ヴァレンティーノと私たちは、適切な場所、適切なタイミングでペドロサを抜き去ることができた。だからこそペドロサは二度とトップに立てなかったんだ」

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ロッシの勝利は、事前に構築したタクティクスが明確に機能したものだから、なんら驚くべきものでもない。ストーナーやペドロサ、あるいはロレンソの速さについても、その特徴をきっちり把握しているから、彼らの発揮する瞬間的な速さを見て、いちいち動揺する必要なんかないよ、というバージェスさまのありがたーいお言葉であるのだけれど・・・

難しかった!ストーナーも時々そうなんだけど、オーストラリア人の話す英語はなんとなく分かりにくい。構文が直情的な割に複雑で、使う単語も複数の意味があったりで、今回は物凄く苦労した。内容的にもかなり意味を補ったので、間違ってる部分があると思うけどそのあたりはなにとぞご容赦。話半分として差し引いて読んでおいて欲しい。正確な内容は必ずリンク先の本文で確認してください。

それはともかくジェリー・バージェスである。今シーズンに入ってから、負けが続いていたせいか、彼のコメントを見かけることがなくて、いったいヤマハが何を考えてマシンのセッティングを行っているのかが具体的につかめなかったんだけど、ヘレスの勝利でようやくバージェスから内情を聞くことができた。

FP2から予選での後退は、セッティングの方向をまったく逆に振っていたからだというのは、バージェスらしからぬ告白だった。僕のイメージでは、バージェスはメカニックの神様的な存在で、その言うことやることに間違いなどないと思っていたからだ。しかしその間違いに気づいて、決勝までにきっちり修正してくるのもまた、バージェスのバージェスたる所以である。また、決勝に向けてのセッティングの変更が、主にライドハイトに関するものだったようであることは、事前の僕の見立てと同じだったようで、そこはちょっとしてやったりというか(笑)テレビの画面で見て車高の違いなんか分かるのかよという人がいると思うけど、僕に言わせてもらえれば、車高が10mmも違えば、それは画面上でも十分に読み取れる。サスのストロークでバネレートやダンピングレートだってある程度は推察できる。単にバイクが走ってるなあじゃなくて、どういう状態で走ってるのかという興味を持って見ていれば、そのあたり(思い違いもあるにせよ)もちゃんと分かるようになると思う。この見方が出来るようになると、テレビ観戦の幅が拡がるので、ぜひともおすすめしたい。(別に抜いたり抜かれたりがないレースでも飽きずに見られるようになるよ:笑)

話を戻すと、いまのロッシの活躍があるのは、バージェスとのタッグがあってこそ。特にホンダからヤマハに移籍した際に、バージェスまで一緒に引っ張ってくることができなかったら、そこからの活躍、ましてやタイトルの獲得など望むべくもなかった。

今後とも、バージェスの発言には、ロッシの現状を把握するという意味でも、またMotoGPレースの今後を占うという意味でも注目していきたい。

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