そういう意味では今回のレースは、ロッシは着実に貯金を増やし、ストーナーは貯まった借金をついに返済しはじめたと言える。
■C.ストーナー、独走で開幕戦以来の優勝 | The Official MotoGP Websitehttp://www.motogp.com/ja/news/2008/Stoner+takes+comfortable+Donington+victoryストーナー、ぶっち切りの優勝!別に彼には何の落ち度も問題もないんだけど、ストーナーが勝つレースは毎回展開がこんなんで、正直見ていてつまんないんだけど(笑)僕は途中で何度か落ちた。目が覚めたときは、スタートしたときとまったく同じ順位でレースが終わっていた。
終わってみてのポイントテーブルは、ロッシ162、ペドロサ151、そしてストーナー117ポイント。ロッシはペドロサとのポイントマージンを広げ、ストーナーは勝利でポイント加算したものの、シーズン序盤での不振が響き、彼が追い落とすべきロッシとの点差はまだ45点もある。仮にこのあとストーナーが全部勝ったとしても、そのすべてに対してロッシが2位に入れば、ポイント的には同点だ(しかしそれでは勝ち星の数でタイトルはストーナーになるはずだが)。ロッシは今後しばらくの間は、レースを走っている間のポイント計算に忙しいことだろう。リタイヤという最悪の事態を避けつつ、ポイントマージンをいかにキープし、かつ拡げられるか。シーズンも序盤から中盤への折り返しだというののに、意外にシビアな状況である。ましてやロッシとヤマハにしてみれば、まさかこの短期間でドゥカティがここまで急激に復調してくるとは思っていなかったはず。序盤に築いたマージンで、もうしばらくの間は気楽なレースができるかもと思えただろうが、事態は急を告げている。今回のイギリスでは、対ストーナーには毎回の走行でコンマ5秒以上も離されているのだ。このタイム差を単純に埋めるための方策がいまのロッシとヤマハに残されているか。タイヤ、エンジン、と切れるカードはすでに切っているのである。ライダーとしてのポテンシャルには、いまのロッシとストーナーには以前ほどの差はない。それをサポートするのはマシンの開発力であり、チーム全体としてのサポートでもある。多少なりともロッシの負担を減らすことを考えたら、ヤマハは早急に次の一手を打ち出す必要がある。そうでなければ、これまでと同じように、いざとなったらロッシ頼みという状況に戻ってしまうだろう。そうなる前に、ロレンソやエドワーズの協力を仰いでおく必要もあるかもしれない。ヤマハの誰がどのポジションでフィニッシュするかで、タイトルの行方が左右されることにもなりかねない。