モーターサイクル>ネコ>ゲーム。僕の人生いまのところまあそんな感じ。この先もずっとそうかは分からない。web2.0時代に抗うかのように、1.0コンセプトを貫き通すBLOG。

MotoGP

それはアタマとケツの穴の問題だ。

さすがイカスぜ、テキサンライダー。コーリン・エドワーズ、自身が使うミシュランタイヤにはクソほども満足できていないとはいえ、噂されるブリヂストンタイヤ使用によるワンメイク(モノブランドタイヤ)ルールにはあまり良い顔をしていないようだ。

■Colin Edwards cautious about Bridgestone switch -MCN
http://www.motorcyclenews.com/MCN/sport/sportresults/mcn/2008/September/1-7/sep0308-colin-edwards-cautious-bridgestone-switch/

===================================
安全の名の元に、ブリヂストン使用によるモノブランドタイヤルールを採用しようという動きについて、コーリン・エドワーズは警鐘を鳴らす。

「タイヤのワンメイク化は、(機会の公正化という意味では)ファクトリー側にとっちゃ良い案なんだろうけどよ。どいつもこいつも同じ条件、同じタイヤでヨーイ・ドン、するわけだから」とテキサス・トルネード。
「でも、800cc化されたマシンで問題になっている、コーナリングスピードの増加によって、安全性が棄損されている問題に、ブリヂストンタイヤでのワンメイクルールが、果たしてどれほど寄与するかってことについては俺ぁちょっと首かしげちゃうけどな。タイヤをブリヂストンに替えれば、コーナースピードが劇的に下がるなんてこたあねえべさ。それに、タイヤの開発のことを考えても、ミシュラン抜きとなったらコンペティションがなくなっちまう」
「俺らはレーサーだかんよ。コーナーでは誰よりも速く走ろうとするのが仕事だしよ。そこで(タイヤの銘柄が何だろうが)転げちゃうほど攻めちゃうやつは、脳みそとケツの穴のバランスが取れてねえってだけのことでよw」
「コーナーに入ると、脳みそは"もっとプッシュしろや!"と攻め立てる。一方で、ケツの穴は"それ以上攻めたら痛ぇ目に遭うぜ!"と警告するのさw。(それが俺らライダーのアタマ(とケツの穴)の仕組みってわけだちくしょう)」

===================================

上記の文章は大いに意訳させてもらってるけど、それを抜きにしても割と痛快なエドワーズのコメントである(笑)僕も賛同しちゃうな。特に、タイヤのワンメイク化を「安全性の向上のため=あがりすぎたコーナースピードを下げるために」という趣旨にすり替えるのは、確かにちょっと違うだろと思う。仮にも世界最高峰のレースだ。ライダーは傍目どれほど馬鹿げて見えようが、常にコーナー限界を攻めるのが本懐。じゃあコーナースピードを下げるために、ブリヂストンワンメイクにするなら、BSは「よりコーナー性能に劣った」タイヤを供給しなくてはならないわけで。そりゃあさすがに馬鹿げてる。

コーナースピードを下げて安全性云々を向上させようっていうなら、モノタイヤどうこうじゃなくて、マシンそのものの馬力を下げるか車重を上げるかって方が妥当じゃないのかね。簡単に考えれば、排気量を990ccに戻して、リストラクター付・回転制限付のエンジンにしてとかそのへんで。ましてやGP250が、何年か先に4スト600cc化されることが決定された(らしい)から、それとの排気量差、MotoGPをよりプレミアクラスとして突出したものと位置づけるためにも、排気量を上げる(元に戻す)ってのはアリな話*だと思う。あくまで安全優先、コーナースピードを下げることが第一義とするなら、モノタイヤ云々は順序としてはその後に検討するのが妥当ではないだろうか。

*特に車重が重くなれば、それはミシュランにとっては有利に働くレギュレーション変更になると思う。コーナースピードが下がるということは、立ち上がりのトラクション勝負の意味合いがより強くなるし、それはすなわちタイヤの縦剛性の勝負になる。それはミシュランが従来から得意としてきたものだからだ。

**排気量アップ・車重アップとなれば、現在活躍している、125や250といった軽量クラスから上がってきたライダーがとたんに苦しみだすことも考えられる。一方、スーパーバイクなど重量車クラスで活躍してきたライダーが、MotoGPクラスに移籍、活躍しやすくなる状況も生まれるだろう。ヘイデンあたりが再度脚光を浴びたりとか(笑)

ミシュランは本当に復活したのか。

先だってのミザノのレースでは、ミシュランタイヤを履くライダーは概ね走りの向上を見せ、決勝ではロレンソが2位に入賞するなど、このところの惨状を極めたレース展開からすれば、ミシュラン、ついに復活か、と思える状況ではあった。

だがしかし。この人は「ダメ、ミシュラン全然ダメ」と、"いじめカッコ悪い"バリのミシュランへのコンプレインを繰り返している。

■Misano MotoGP Reaction: Colin Edwards upset with Michelin again -MCN
http://www.motorcyclenews.com/MCN/sport/sportresults/mcn/2008/September/1-7/sep0108-Colin-Edwards-upset-with-Michelin-again/

テック3のコーリン・エドワーズ、ミザノのレースが自身にとってがっかりな結果(10位)に終わったのは、相も変わらずのミシュランタイヤのせいでござる、とその実情を訴えた。

===================================
エドワーズが遭遇した主な問題は、オープニングラップでリヤタイヤの発熱が足りない、ということだった。エドワーズ曰く。

「そりゃひどいもんだったよ!サイティングラップに出て、タイヤを温めようとしたんだけど、バイクはどのコーナーでもオレさまを振り落とそうと暴れまくりやがるしよ。オレぁなんとかひざを路面にこすりつけてバランス取ったんだけんども、まったく、氷の上を走ってるのかと思ったよ」

「タイヤがぜんぜんグリップしねえのによ、どうやってスタートして1コーナーに飛び込めって話でよ。走ってりゃ10回もバイクから放り出されそうになるんじゃオレぁもうやってらんねえよ!」

「その原因はリヤタイヤだっつーのはわかってたのよ。ハードなやつを選択していたとはいえ、こいつがいくら走ってもぜんぜん温度があがらんのよ。この状態で、最初の2周を転ばず走りきれればレースではそこそこ良いトコまで行くだろうとは思ってたんだ」

「だけど3周走ろうが4周走ろうがタイヤはぜーんぜんダメで。タイムもぜんぜん出ないくせにこいつ(タイヤ)はオレを殺すつもりかっつーて。こんな状況、実に馬鹿げとるっつの。これじゃあ何もできないっつの。もうお手上げさね」

===================================

チームメイトで同じタイヤを履くトスランドが、BSライダーたちとの激しいバトルの末に6位入賞を果たしたことも、彼の機嫌をさらに悪くしている面もあるのだろうけど、まるでBSタイヤに履き換える前のペドロサのような、ミシュランに対する不満が噴出しているエドワーズである。

ただ、実際、レース中のオンボード映像で見た、トスランドのリヤタイヤは、全周に渡ってグレイニングが発生しており、路面温度とコンパウンドのマッチングに問題がある様子が伺えたし、途中、BSタイヤを履くドゥカティのエリアスに競りかけたペドロサが、チャージ虚しく後退したのも、激しいアタックにタイヤが耐え切れずにグリップを失ったように見受けられた。(それでもロレンソが2位に入れたのは、彼が100%の走りをしなかった=すべてのコーナーを95%で走ることを実行したから+タイヤの開発テストにまじめに取り組んできたご褒美であろう)

つまり、先だってのミザノのレースで、ミシュランが復調したかのように見えたのは、一方でBSタイヤのマッチングが、今回のレースについては相対的にいまいちだったことの表れではないかと思うのである。ミシュランが浮上したのではなく、BSタイヤが全体的に沈下した結果、タイヤ別の順位が満遍なく散らされることになっただけなのではないか、と。ストーナーはBSタイヤのせいで転んだと言っていたけど、あれも根拠のない言い訳ではなく、もしかすると実際フロントタイヤのグリップに問題があったのかもしれない。あの転倒は、フロントとリヤタイヤとのグリップバランスを欠いていて、立ち上がりでアクセルを入れたとたんにプッシュアンダーで転倒したようにも見えるからだ。

仮にも百戦錬磨のエドワーズがここまで文句ぶーたれるくらいミシュランの状態は悪かったわけだし、そうした状況を総合すれば、単純な順位の上下だけで、「ミシュラン復活!」と決め付けるのはちょっと早いかもしれない。

@@@@@

しかしタイヤの有利不利でレース結果がそこまで露骨に変わるというなら、いっそタイヤは毎回のレース別での「買い付け制」にすればいいと思う。FPでミシュランだろうがBSだろうが(ダンロップが復活してもいい)好きなタイヤを履いて走ってみて(ちょっとBSのテントでタイヤ買ってくるわ)、履き比べた上で案配の良い方で予選、決勝のタイヤを選べばいいのである。結局、バイクメーカーとタイヤメーカーの契約が縛りになっていて、一回選択を間違えたら取り返しがつかないってんなら、そこんとこをフレキシブルにして、タイヤメーカーもライダーもバイクメーカーもスポンサーも、誰もが納得したものを使えばいいのだ。そこでコントロールタイヤにしてしまうと、開発の停滞は逃れられないし、ひとつタイヤがダメだった場合、僕らは平均的にレベルの低いレースを見せられることになってしまう。だったらタイヤメーカーは単なるサプライヤーとして自由参加とし、毎回のコースにあわせてより性能の認められたほうがグリッドの多数を占めるというようなことにしたほうが、タイヤメーカー同士でのコンペティションの体裁も取れるし、ライダーの不満も軽減できると思う。ま、こんなこと実際にやったら、マシンの開発はめちゃくちゃになるだろうけどね(笑)

ロレンソ イズ バック! ストーナー ワズ ゴーン!(サンマリノGP決勝)

いやあもうなんだかねって感じのレースでしたな。ストーナーはなにがやりたいんだか。もしかしてストーナーはレースはひとりでやってると勘違いしてんじゃないだろか。

■V.ロッシ、ミサノ初優勝で歴代1位タイの通算68勝目達成 | The Official MotoGP Website
http://www.motogp.com/ja/news/2008/Rossi+takes+home+victory+and+75+point+advantage+at+Misano

ロッシ、今回の優勝で、偉大なるレジェンドライダー、アゴスティーニにならぶ勝利数を獲得、と。二位はミシュランタイヤと一蓮托生のロレンソ、見事な復活レース。3位はドゥカティ・アリーチェのエリアス。何戦か前のレースでは、周回遅れになっていたのに、ここ数戦で急に表彰台の常連となった。

で、振り返ればラグナセカから連続して決勝中の転倒となったストーナー。後続のロッシを3秒以上ぶっちぎるトップ独走中に、またしてもフロントを失ってあっさり転倒。戦列を離れることになった。おかげさまでこれでロッシのポイントアドバンテージは75とさらに開いた。ごちそうさま・・・。

今回の転倒は、状況としてはこないだのブルノのレースとほとんど同じで、コーナースピードを高く狙いすぎ、立ち上がりでの旋回が甘くなったのを補おうと、マシンを限界を超えてリーンさせたことによるフロントからのスリップダウンであったと僕は思った(マシンはすでにフルバンク状態で、実質的な旋回性を使い切っているところで、曲がらないからとインに転舵したあげくにさらにマシンを寝かせればそりゃ転ぶ)。だが、転倒後、ピットに戻ったストーナーは、なにやら激しいジェスチャーでチームスタッフにコンプレインしている様子があったので、ああ、こりゃひと悶着ありそうだな、と思ったら、案の定こんなコメントが出てきた。

■autosport.com - MotoGP News: Stoner blames tyre issue for crash
http://www.autosport.com/news/report.php/id/70217

ストーナー、転んだのはブリヂストンのフロントタイヤのせいなんじゃあ!と言い訳。

====================================
「ウォームアップで選択したレースタイヤはあらかじめ一皮剥いておいて、そのときは別段問題なかったんだけど、いざレースが始まったとたん、なんだかグリップが変になったんだよ」とストーナー。
「何周かしてるうちに多少マシになってきたんだけど、でもやっぱ変は変だったんだ(それで転倒しちゃったのよ)」
「(転んじゃったのは)まったくもって申し訳ないと思ってるけどさ、僕らは可能な限り速く走ろうとしていただけだし、バイクもタイヤもすばらしい状態ではあったんだ。転倒という結果はさておき、そうやって走れたことについては、次の(インディアナポリス)レースに向けて自信にはなったよ」

====================================

・・・まあいいや。レースも始まって数周で、後続を3秒以上も引き離していて、なんでその状態でさらにもっと速く走ろうとしてたんだか僕にはその理由がよくわからない。仮にストーナーのいうように、タイヤに問題があるんだったら、それにあわせて走りを変えるなり多少ペースを落として様子を見るなりすべきところを、彼はそうしなかった。

このところたて続きの転倒を見ていると、僕にはストーナーが「レースすることを嫌っている」としか思えない。レース、というのは有り体に言えば、「ロッシとバトルすること」と置き換えてもらってかまわないけど、ストーナーは、自身が発揮するスピードに対しては自信があるのだけれど、いざそのスピードを武器にした競り合いには自信がないのではないか。そうでなければ毎回の勝利が決まって先行逃げ切りパターンで、競り合いのないクリーンなレースで終わり、いざ競り合いとなれば最後は競り負ける、あるいは転倒、というのがお決まりのパターンになっていることの説明がつかない。

これは、タイムを狙って走った場合、コーナーでのラインの選択肢の少ないドゥカティのマシン特性に加え、ストーナー自身の心の弱さというか、「僕は僕の好きに走りたい!それでタイムが出るんだからいいんだろ?」という思いのようなものを嗅ぎ取る。自分の強みを生かすには、一人でクリーンなコースとラインを占有する必要があって、それを可能とするには先行逃げ切りしか走りのパターンが描けないのだ。しかも、そうやって速く走っても、自分が思ったほどに後続との差が開かなかったり、追い上げを食らったりすると、とたんに彼は慌てだす。それはある種の恐怖と言ってもいいかもしれない。「僕はこんなに速く走っているのに!どうして僕を一人にしておいてくれないんだ!」彼がまるで何かに怯えるように走るのは、そうした思いが心のどこかにあるのではないか。強迫観念にも似た何かに、追い立てられるように走るストーナー。そうやって完璧を目指し、走ったあげくに到達する、転倒、という取り返しようのない事態。

ストーナーが知るべきは、「自分が思うほど自分は(あるいはマシンは/タイヤは)速く走れない」ということだろう。この地球上において、バイクでレースをする以上は、僕らは誰一人の例外もなく地上の物理の奴隷なのだ。確かに速く走りたいという思いは、レースをするにおいてなにより尊重されるべきものだが、それも度を越せば単なるわがままに終わる。独りよがりの走りは、最後は物理的要件によって修正される。「それはちょっと無理だよお兄さん」それが転倒という事象の正体なのだ。

それに、レースはひとりでできるものではない。レースにおける勝利というのは、あくまで相対評価の中での話だ。ストーナーは、自分がそうした評価の場にいることを、今一度心に焼き付けておく必要があるだろう。意味のある勝利、意味のある速さとはどういうものなのかを。

[ストーナーの転倒も、ロッシの勝利も吹っ飛ぶ話題!]

うへえ、まさかこんな強引な技でくるとは思わなかったな!これはかつてエディ・ローソンが、シーズン途中にヘルメットをベルからショウエイに変えたこと以来の衝撃だ(笑)

■ホンダ&ミシュラン、残りのシーズンに関して合意を発表 | The Official MotoGP Website
http://www.motogp.com/ja/news/2008/Michelin+allow+Pedrosa+to+switch+to+Bridgestone+tyres

レプソルホンダのペドロサのみ、次のインディアナポリスからタイヤをミシュランからBSに変更、と。ミザノのレース後のテストでは早速BSに履き替え、その感触を確かめる。

なんだこれ。すげえ飛び道具できたものである。年度の途中でのタイヤコンバートは、あのロッシですら侵さなかった禁忌の技だというのに!ま、ミシュランも毎回嫌々自分とこのタイヤ履かれて、あげく嫌がらせのように後ろの方でフィニッシュされるくらいなら、どうぞBSでもなんでも履き替えてください、ってことだろう。ペドロサももうミシュランにはうんざり、と公言して憚らなかったから、双方の利益が合致しての円満(?)コンバートになった。

■autosport.com - MotoGP News: Lorenzo, Hayden content with Michelin
http://www.autosport.com/news/report.php/id/70213

同じタイヤを履くロレンソとヘイデンについては、変わらずミシュランタイヤが供給されますよん、とのこと。「僕(ら)はミシュランには一応満足してるしね」

==================================
「僕はペドロサのチームメイトじゃないから、彼のタイヤ変更ついてあれこれ言うことはできないよ。ペドロサがどんな問題を抱えていたかなんて知らないし」とロレンソ。
「僕はミシュランタイヤでハッピー、だけどね。タイヤの開発方針を決めることも僕の仕事になってるし、その結果はすぐにレースで確かめられるし(やりがいのある仕事に関われているから満足さ)」

「僕はタイヤを変えることにはなってないからさ」とヘイデン。「僕には(ペドロサみたいな)オプション選択権はないんだ。僕としても別にタイヤ変更はどうでもいいって感じだし(どうせ来年はドゥカティでBSだし?)」

昨年来のミシュランタイヤのポテンシャル不足によって、まことしやかにささやかれるコントロールタイヤ制の導入については、ドルナは未だ選択肢から外していないが、商売上のマーケティングの観点から、ミシュランを履くペドロサやロレンソを残してきた状況もある。コントロールタイヤ制についてロレンソは言う。

「ドルナは来年あたりからタイヤのワンメイクをやりたいみたいだけどどうなるかね。僕らは黙って見守るしかないね」
==================================

うむ〜。このままだと来年はBSワンメイクかしらん。果たしてBSにそこまでの供給能力とやる気と商売上の旨みがあるかどうかが気になるところだけれども・・・・。

ロッシ、金メダルのようです(笑)

サンマリノグランプリの結果予想です(笑)。
ロッシ
ロッシのメダル(byうそこメーカー/メダルメーカー)

[おまけ:ロッシから名刺をいただきました]
rissicard.gif
ロッシの名刺(うそこメーカー/名刺メーカー)

ロレンソ・イズ・バック!(ミザノ・サンマリノグランプリ予選)

圧巻はやはりストーナーか。なにせ左手首に疲労骨折抱えてのポールポジション奪取である。

■C.ストーナー、7戦連続のポールポジション奪取! | The Official MotoGP Website
http://www.motogp.com/ja/news/2008/Stoner+stuns+with+seventh+successive+pole+position
■公式予選結果
http://www.motogp.com/ja/Results+Statistics/2008/RSM/MotoGP/QP

ミザノに入ってから、左手に違和感があり、検査をしたところ古傷の骨折箇所が再度剥離を起こしていたことが発覚したストーナー。本予選でも、序盤の10分くらいであっさりとトップタイムを叩き出し、インラップではすぐにステアリングから左手を離し、負傷箇所にあまり長時間ストレスをかけたくない様子が見て取れた。しかし時間を追う毎に、ドプニエ、ロレンソ、ロッシにタイムを書き換えられ、止むに止まれず再アタック。それでもきっちりトップタイムを取り返すところは流石といったところだ。

今回の予選が面白い予選になったのは、なによりミシュランがようやくまともなパフォーマンスを持ったタイヤを供給してくれたことで、そのおかげで一気に息を吹き返したのはロレンソであった。最終のポジションこそ3番手となったものの、その走りはシーズン序盤の勢いを取り戻していた。そして善戦虚しく2番手となったロッシ。ストーナーとの差はコンマ5秒。低速テクニカルのミザノにおいて狙うべきは、ラグナセカと同じ展開か。ただ、決勝はストーナーが怪我を抱えての走りとなり、レースディスタンスでのスタミナに不安要素があるので、勝負的にはロッシ有利と見る。そこにロレンソがどれほど絡んでくるかだが、ロレンソの予選の走りを見るに、アタックラップの途中に、何度もフロントを失いかけているのが見て取れたので、仮にロレンソに先行された場合には、これまた後ろについてプレッシャーをかけていけば、おのずミスを誘い(最悪転倒を誘発させ)、いつもの勝利の方程式へと導くことは可能だろう。

というわけで、ロッシ有利と見る決勝ではあるが、今回ロッシはM1のフロントの車高をかなり極端に下げたセッティングで走っているようで(低速の細かいターンの旋回性を求めたと思われる)、あそこまで極端にフロントをプッシュするセッティングで果たして決勝をどこまでリードできるのかという点と、予選時のタイムを見る限りは、一発狙い以外のアベレージタイムが若干低かったのは不安を誘うポイントだ。追う展開、逃げる展開いずれの場合においても、フロントタイヤをどれだけ温存できるかがキーになりそうだ。あと気をつけるべきは、スタートしてからの数周、狭いコースで雪崩を打って殺到するマシン同士の接触、転倒。今回はタイヤの差がこれまでほど極端に大きく出ていないから、ミシュランの復調がレースの混乱を巻き起こすかもしれない。

[レースペースに不安を抱えるロッシ]

やはり現状のマシンセットとタイムでは、決勝を走りきるにはペースが足りないと、ロッシ自身も不安を感じているようで。

■Misano MotoGP: Valentino Rossi worried by race pace - MCN
http://www.motorcyclenews.com/MCN/sport/sportresults/mcn/2008/august/25-31/aug3008-Valentino-Rossi-worried-by-race-pace/

「僕らの予選までの仕事には満足。予選タイヤ用のセットでは確実なインプルーブがあったからね。これは重要なことだよ」

「結局それでもケーシーの爆裂タイムには届かなかったけど、レースのスタートを考えれば、2番手のポジションは上等。ただ、僕らのマシンのレースセッティングはまだ完璧ってわけじゃないから、コーナーでもっと速く走れるように今夜これからそのための改善点について思案を重ねるよ」

「幸い僕らにはFPから予選までの二日間に得たデータがいっぱいあるからね。明日のウォームアップでは、そのデータを使ってセッティングを変えてみて、レースペースが十分なものになるようにトライするつもりだよ」


予選、決勝タイヤ共に、ストーナーに対してコンマ5秒のビハインドを負うロッシ。ストーナーは左手首に問題(疲労骨折)を抱え、果たして決勝の45分のレースの間、ロッシに対するアドバンテージを維持し続けられるかについては、予選の様子を見ている限りは僕には疑問符も灯るのだけれど、ロッシはタイム差を冷静に見て、さらなるインプルーブメントを得るための努力を続けるようだ。

以前からロッシはウォームアップ走行の時間ぎりぎりまでマシンセッティングの時間にあて、決勝では事前の予想を上回るペースで走ってきたのだが、しかしこのやり方にはリスクも大きい。もしレース直前のウォームアップでセッティングを見失うようなことがあれば、レースそのものをダメにしてしまう可能性もあるからだ。本来なら予選までに明確なマシンアドバンテージを構築し、そこで得たタイム差からレースを組み立てるべきところ、それができないのは、対ドゥカティ、対ストーナーにおいてはいまだビハインドを払拭できていないロッシ、ヤマハ陣営の苦しいところが垣間見える。(だからロッシは老獪なレースタクティクスでストーナーを翻弄するのだ。それしか手がないから)

しかしロッシは流石だなと思うのは、ストーナーに対して持っている50ポイント差については、レースを前にしてまったくそのことをアタマに入れていないことだ。これは皮肉でもなんでもなく、ロッシにとってはタイトル獲得も大事だが、なにより目の前のレース、目の前のライダーに「負けたくない!」という気持ちが強いことの現れであろう。今シーズン初頭、ミシュランからBSにタイヤを変更し、マシンのベースセットが見つからなかったときには、その気持ちが薄らいでしまったのではと思ったこともあったのだけれど、いまのロッシにはそれがある。それこそがロッシをロッシたらしめている根幹だろうし、本来なら負けているはずのレースでも勝ってしまうことの秘密ではないかと思う。

もっとも、負けん気の強さで言ったらストーナーも同様だ。ロレンソ、ペドロサも、最近は結果が残せていないとはいえ、「条件(タイヤ!)さえ整えばオレだって!」という思いだろう。勝てるライダー/勝てないライダーを分けているのがそれだ。勝つこと以外認めない。負けることが許せない。その思いを元に走りを組み立てられているか否か。たまに5位くらいに入って「あーオレ仕事しちゃった」と満足してしまっていては、それ以上のレベルには絶対に到達できないのである。あえてそれが誰とは言わないけど。

お前は朝青龍か(笑)

面白いなニッキー。地元インディアナポリスに帰るまでは、絶対に怪我したくないから、今回のミザノのレースでは無理はしないって?(笑)

■Nicky Hayden cautious about Misano return - MCN
http://www.motorcyclenews.com/MCN/sport/sportresults/mcn/2008/august/25-31/aug2808-Nicky-Hayden-cautious-about-Misano-return/
=================================

「そのことについてはあんまし話したくないね。明日(からのミザノでのFP)がどうなるかは走ってみてから見極めたい。でも、僕は馬鹿じゃない(何度も怪我したくない)から、もし走ってみてこないだの怪我の回復状況が芳しくなかったら無理はしないよ。なぜなら僕はもうインディアナポリスでのレースのことを考えているのさ。いまからそこで走ることを考えると、もうドキがムネムネしちゃうよ!どうせミザノではまともなレースにならないから、とっとと地元に帰るんだ」と、すでに来期は、現ワールドチャンピオンであるケーシー・ストーナーと同じドゥカティチームに移籍することがほぼ本決まりとなった(!?そうなの?)、ケンタッキー・キッド(ニッキー・ヘイデン)は言う。

=================================

いまからインディアナポリスでのレースが待ちきれないというヘイデン。なにこのはしゃぎよう。まるでモンゴル巡業に赴く朝青龍のようである。とりあえず今回のミザノは、お抱え医師が特注で作ってくれたブーツ履いて出るからさ、と。療養明けの復帰戦だけど、インディ前には無理しないよ、と。こないだのブルノの欠場も、いわばすべてはインディでのレースを見込んでのことで、そこで勝てれば結果オーライっしょ、と。

・・・なんつか、言葉に詰まる。もはやヘイデンのレースに対するモチベーションは、「地元で活躍してイイトコ見せる」ってことしかないのか。来期のシートはドゥカティで安泰だし、今年はロクでもない年だったから、せめて最後、アメリカでの二度目のレースではイイトコ見せて、花道飾りたいという思惑が見え見え(というか見えすぎ!)である。

まあ、ホームグランプリに向けての意気込みってことで、こうした無邪気さも許せなくはないけども、ここまで露骨だとプロフェッショナルとしてどうなんだいとはちょっと思うなあ・・・。仮にも06年度の世界チャンピオンなわけだしさ、そんな人が年に1回くらい勝って、そこそこ走れるところを見せるだけで安心してちゃだめだよ。こんな物言い繰り返してると、ライダーとして終わってるって思われちゃうぞ。というか実際もう終わっちゃってるんじゃないのと思わなくもないけども・・・。

しかしこれでインディアナポリスでのレースで、またミシュランが大コケしたら、ヘイデンはビバンダムくんに殴りかかるくらいのことはやりそうだね(笑)

[朝青龍は、母国で涙]

悲願のモンゴル巡業で、総合優勝を果たした朝青龍、感激の涙を流す。

■デイリースポーツonline/朝青龍、最初で最後の母国巡業総合Vに感涙/スポーツ
http://www.daily.co.jp/general/2008/08/29/0001387890.shtml

初日は弟分の朝赤龍にころりんと放り投げられて大丈夫かいねと思っていたら、二日目は完勝を決め、宿敵白鳳との優勝決定戦も制しての総合優勝を成し遂げた朝青龍である。

もちろん、ヘイデンと朝青龍とを直接比較するのはちょっと無理があるよな。背負っているものが違う。

〜現役のうちに再びモンゴル巡業を行うことは難しい。8月下旬でも最高気温が20度を切るモンゴルでは開催時期が限定される。貨幣価値の違いが大きく、採算性も低いため、大島巡業部長(元大関旭国)は「しばらくはない」と否定的。朝青龍も「次の世代だな」と現状を理解している。最初で最後の母国での巡業に万感の思いを込めた。〜

誤解なきように補足しておけば、僕は朝青龍のファンである。彼のちょっと間の抜けたヒール役は、憎らしさよりも愛嬌を感じて許せちゃう僕である。仮病使ってサッカーして謹慎とか(笑)とりあえずこうしたかたちででも無事復活を成し遂げてくれたことは素直にうれしい。

お前は本当にやれんのか、セテ。

今シーズン当初、ドゥカティの不調期にマシンテストを依頼され、嬉々としてそれに取り組んできたセテ・ジベルノー。サマーブレイクを前後して、成績が低迷を続けていたマルコ・メランドリに代わって、2年前の引退を覆し、現役復帰するのではないかと目されていたが、その実現についてはここにきて頓挫の兆し。

■autosport.com - MotoGP News: Gibernau not ruling out racing this year
http://www.autosport.com/news/report.php/id/70070

見出しだけ見ると、ジベルノー、本年度中の参戦については「なくなってはいない」とあるけれど、本文を見ると、これはあくまでジベルノー本人の希望的観測に過ぎないようだ。

=============================
「僕らはまだテストを続けているし、僕はそれを楽しんでいる。とりあえずいまんとこはそれが僕の"ゴール"になってるけどね」とジベルノー。「バイクに乗ることは楽しいし、レーシングスピードでそれを走らせることも楽しいよ。なにより僕自身がまだこんなに速く走れるってことに一番驚いてるんだ!」

「僕自身はなにが起きようが(現役復帰のオファーがあろうがあるまいが)、いつでも準備は万端さ。でも、いまのところはテストを楽しむというのが第一。でも、それを十分に楽しんで、レースに対応し得るスピードを取り戻した後は、カムバックの道を進むべきだとは思ってるけどね。それが正しい道かどうかはともかく、それが僕の進むべき道なんじゃないかなって。そして、もしそれが現実化したなら、僕はそのとおりに(カムバック)するよ」

今年中にレースにカムバックするか?という問いについては次のように答えている。

「まだチャンスは残ってるよね。でもどうなるかはわかんないかな。僕はとりあえず毎日を楽しむだけだし、それはそれですばらしいことだしね。とにかく僕は何が起ころうが常に"オープン"でいるよ」
=============================

ってとこまでで後は省略。同じ物言い繰り返してるだけだし。

・・・うむ〜、ジベルノーの話し方は回りくどいよ!現役復帰については、それなりのやる気は見せつつも、基本的には状況に任せる(ドゥカティからのオファー待ち)という姿勢のようだ。これってポジティブというのとはちょっと違うな。なんていうんだこういうの、そう、能天気な感じ?「僕は来るものは拒まず去るものは追わずってスタンスなんだ、あははー」みたいな。別にいいんだけど、ちょっとここまで気の抜けたコメントだと、生き馬の目を抜くMotoGPの世界に舞い戻るには、いささか「覚悟」が足らない印象を受ける。

いまのセテにとってみれば、再びMotoGPのレースに「戻ること」が第一目標というか、自分の欲求を一番満たすものであって、それは別にレースで勝とうとかそういう貪欲なものは含んでいないと僕は思う。テストで、条件の整った環境(時間はたっぷりあるし、コースは専有)と苛烈を極めるレースとでは、それをこなすに必要な精神的な耐久力について求められる次元が違う。いまの「バイクを走らせているだけでシアワセ」なジベルノーが、現役復帰し、ましてや現状のストーナーやロッシとトップを争うには、彼の中ですでに失われてしまっている何か〜闘争心〜を揺り起こすことが何より必要だと思うのだが、それについての自覚はジベルノーには無いようだ。仮にジベルノーがいまの状態で現役復帰を果たしたとしても、序盤の数ラップ、トップ争いに絡むことくらいはあるかもしれないが、その後は徐々に後退し、せいぜい6,7番手に入賞して、「僕はがんばったでしょ、ブランクあるのにすごいでしょ」というコメントを残すくらいが関の山のような気がする。

・・・僕はなんでこんなにセテに対して厳しいのかな?(笑)基本的にライディングのスタイルだったり生き方のスタイルだったりに、あまり共感できないってのが本音なんだよね。彼については別にどうでもいいというとあれだけど、すでに現役を退いたライダーであって、「勝つことへの執念」みたいなものが、現役時代からしていまひとつ感じられなかった彼が、いまさらレースに舞い戻ることに何の意味〜誰にとってどんなメリットがあるのか〜がよくわからないのである。ドゥカティがいまだ正式に「復帰していいよ。走っていいよ」と言わないのは、そのあたりの見極めに時間がかかっているからではないだろうか。

わが青春のGrand Prix Illustrated

これはなんとしてでも行かないと。

=========================================================
国際モーターサイクル連盟
ロードレース世界選手権グランプリ60周年記念
坪内隆直 写真展『我が愛するドンキホーテ達』


2008年9月19日(金)〜10月21日(火)
●場所:キヤノンギャラリー S
●開館時間:10時〜17時30分
●休館:日曜・祝日
●入場無料

http://cweb.canon.jp/s-tower/floor/1f/index.html
=========================================================
via:Grand Prix Illustrated / Vega International S.A.

月刊グランプリイラストレイテッドは僕の青春の宝物だ。その編集長(兼写真家)である坪内隆直氏の写真展が開かれるということである。GPファンを自認する方であれば必見の内容であることは間違いないだろう。平日のみの開催というのがちょっと厳しいけれど、これは多少無理してでも見に行きたい。

寝かすが偉い?(転んだら元も子もないことへのレクイエム)

僕自身もレース直後のリポートでそれを指摘し、そのあとロッシにも指摘され、そしてその当事者たるストーナーくん自身も、先だってのブルノでの転倒は、「バイクを寝かせすぎたことによる自分自身のミス」であったと認める。

■C.ストーナー、転倒対策で1分56秒台突破! | The Official MotoGP Website
〜「これからは、バイクをあまり寝かさないで走る。タイヤの接地面が増し、安全性が高まる。これで信頼感が増すだろう。」〜
http://www.motogp.com/ja/news/2008/Gravel+stone+stopped+Stoner+restart

「転倒対策のためのセッティングとジオメトリ変更を行った」とあるけど、なんだろね。単純に考えれば、前後の車高を10mmくらい上げて、サスをちょっと固め、基本的なハンドリング特性に大きな影響を与えない範囲でグランドクリアランスを確保する、って感じかな。ストーナーも乗り方を変えて対処してるってことだけど、このあたりはどうなんだかね。ストーナーは、リーンアングル優先のライディングスタイルの割には、ステアリングをアウトに当てる癖が少ない(これはすごいこと)ので、バイクをあまり寝かさないで走る=ターンインでの初期旋回を優先するスタイルに変更するには、改善を行える範囲が少ないような気がするけども。

ただ、そうした変更が功を奏したか、ブルノの2日間のテストでは、ストーナーは両日とも他のライダー/マシンを圧倒する(二番手のロッシですら1秒以上ぶっちぎる!)タイムを一人叩き出しているから、これで今後のレースにおいて転倒も無く、安定的に走られちゃうとしたら、なんというか、ちょっとやんなっちゃうね(笑)

それはともかく。いくらバイクを深く寝かせて、ひざを擦って走っても、それで転んでしまっては元も子もないということは、今回のストーナーのことを見ていてもよくわかる。コーナーは、バイクを寝かせることで速く走れるわけではないのだ。コーナーでのバンク角(リーンアングル)というのは、コーナーを速く走ることによって、「後から決定されるもの」なのである。これは同じことを言っているように聞こえるかもしれないが、その本質はまったく違う。先だってのストーナーの転倒は、「もっと速く走らなければ」という気持ちの先走りが生んだミス*だったのだ。

*いくら必死に走っても、ロッシとのギャップが拡がらないことが、ストーナーに対するプレッシャーになったのだろう。あるいは、そこで冷静に状況を判断し先行独走を諦めて、ロッシとのバトルを受け入れるべきだったところ、それを嫌ったストーナーの気持ちの弱さが招き入れた転倒であるとも言える。現状、改良を行うほどにはタイムのあがらないM1を駆るロッシにしてみれば、ストーナーに付け入る唯一とも言えるポイントが、そのストーナーの「気持ちの弱さ」になるだろう。

翻って、僕ら一般のライダーも、今回のストーナーの転倒から学ぶべきことは多い。いまだ巷では、バイクは寝かすが偉い、タイヤの端まで使うが偉い、ひざを擦らない奴は馬鹿という風潮がまかり通っているが、それをプレッシャーに感じて無駄にリーンアングルを追求したあげくに転倒する(あるいはリーンアングル:ひざを擦ることにばかり気をとられて走りが楽しめない)ライダーがいかに多いことか。

正しいリーンアングルとは、そのコーナーを転ばず安全に、「安心感を持って」通過したスピードによって、事後決定される。決してリーンアングルによってコーナーが規定されるわけではない。当然それはライダー一人一人の技量やマシンスペック、装備状況によって異なったものになる。自分以外の誰かの基準に従って走ることは、ましてや公道においては命取りにすらなりかねないことを、僕らは改めて肝に銘じておくべきだ。

カワサキが玉突き事故を起こしています(笑)

レースは見ているものの、僕は基本的に誰それがどこに行くだ行かないだの移籍話には興味がないんだけど、今回はちょっとだけ気になってる。

■M.バルトメリー、カワサキの2009年プロジェクトを説明 | The Official MotoGP Website
http://www.motogp.com/ja/news/2008/Kawasaki+close+in+on+Melandri+deal+and+third+bike+for+2009

■Toni Elias in frame for third Kawasaki - MCN
http://www.motorcyclenews.com/MCN/sport/sportresults/mcn/2008/august/18-24/aug2008-elias-tipped-to-ride-third-motogp-kawasaki/

チーム・カワサキ、来年はワークス2台にサテライト1台をプラスして、3台体制でやりますにょ、ということで、その「第三の男」を誰にするかであれやこれやの動きが出てる。

記事を見る限りは、ワークスはホプキンスが続投で、ウェストは放出。そこに今季ドゥカティで不振を極めたメランドリが入ると。で、3台目のサテライトには、この間のブルノで急に5位に「入っちゃった」ウェストを入れる?いや、やつは元手かけちゃったから手放しはしないけど、カワサキの看板背負わせて別の選手権(ってスーパーバイクのことだろな)で走らせ、そこにはこれまたドゥカティからトニ・エリアスを入れちゃおうかなみたいな?で、エリアスが抜けたところにはドカのテストで印象的なタイムを出しているニッコロ(大魔王)・カネパが入って(誰?)、ん?それじゃあメランドリが抜けたあとのドゥカティワークスの二台目は誰が乗るんだよ、ヘイデン?あれ?ジベルノーはどうなったん、みたいな感じでくんぞほぐれつ状態になっており・・・・。

■Niccolo Canepa stakes Ducati MotoGP claim - MCN
http://www.motorcyclenews.com/MCN/News/newsresults/mcn/2008/august/18-24/aug2008-nicolo-canepa-impresses-at-brno-test/

む?カネパは本決まりってわけじゃないんだ。ほかにもドゥカティには250のミカ・カリオやらシモンチェリなんかの名前もあがってるんだと・・・。(もう、だからこのあたりからフォローすんのが面倒くさくなってくるんだよ・・・)

いずれにしても、なにはともあれ、一連の話の流れの中で、カワサキ側にここまでの選択権というか、交渉優先権というか、なにより3台目を出しましょうという余剰体力があることが一番の驚きで(笑)でも、現状で20台にも満たないMotoGPのレースにおいて、たとえ1台でも(それに誰が乗るにせよ)参戦枠が広がることは歓迎すべきことだ。スポンサー等の獲得状況によっては、「ただ走るだけ」になってしまうかもしれないけど、それでも今回のカワサキのある種の英断にはエールを送りたい。たぶん台数増やすことでコンストラクターズでスズキの上行って、場合によっちゃホンダ食っちゃうぞくらいのことは皮算用としてあるんだろうけどね。

[カワサキ向きのライダーって誰なのよ?]

正直なところ、メランドリがカワサキに移っても、ホプキンスくらいの成績が精一杯だと思う。僕にはこの二人が仲良くせいぜい7〜8番手あたりを走っている姿が目に浮かぶ。なぜって、この二人のライディングスタイルは(フロントを過剰に重視するという点において)非常によく似ているからだ。で、問題なのは、カワサキのマシンって、本来そこまでフロントに立脚した走りの組み立てになっていない(と僕は思ってる)から、過去の話でいえば、かつて中野選手がカワサキで活躍していたほどの成績は、この二人には残せないだろうと。マシンを変えて低迷したのはメランドリしかり、ホプキンスしかり(+こないだのブルノで新型のRCVに乗るまでの中野選手)であって、単に契約上の条件提示だけで(安易に)乗ってるマシンのメーカーを変えてしまうことは、そのライダーのキャリアに深刻な影響を及ぼすことすらあるし、マシンを提供するメーカー側にも、開発の迷走を起こす原因になったりもするからあんまりいいことない。現にいまのカワサキのマシンは、未だ中野選手が開発していた時代の影を残し、それがホプキンスだったりウェストだったりの走りの足かせになっている部分があると僕は思っているのである。メーカー移籍は、本来ライダー自身が自分のライディングスタイルを鑑み、それに合致したマシンを提供してくれる(あるいは自身の開発要求を受け入れてくれる)見込みのある先に行うべきだと思うし、メーカーサイドも自社のマシンが必要とするライディングスタイルを持ったライダーを選別して受け入れるべきだろう思う。本来はね。

あ、で、カワサキ向きのライダー誰って話は、えーっとね、僕の見立てでは、ヘイデンとエドワーズ(笑)中野選手もカワサキに出戻ったら?と思ったけど、これはもう無い感じになっちゃったし。あとロッシなら何乗っても速いでしょってとこ。後ろのタイヤ使えるライダーの方がいいよ。

[転職(移籍)にはなにより自身にポテンシャルがなければならない]

メーカー間の移籍をして成功した、例えばかつてのエディ・ローソン(ヤマハ→ホンダ)だったりいまのロッシ(ホンダ→ヤマハ)に共通するのは、そのずば抜けた開発能力の高さであり、ライディングスタイルの変更に柔軟に対応できる能力だったりするわけだ。現状例外的なのがストーナーで、彼がホンダからドゥカティに移籍して、その走りが見違えたのは、「たまたま」ストーナー本来が望むライディングスタイルに、ドゥカティのマシンとそれに装着したBSタイヤが合致しただけであって、あの移籍は、ストーナー自身ですら事前に想定していた結果の斜め上を行ったはずだ。これは非常に珍しい(拾った宝くじが当たった!みたいな稀有な)タイプの、乗換えが成功した例だと思う。

メーカー移籍=転職と考えるなら、どこに行ってもやっていける自信と実力のあるやつだけが、行った先でも活躍できる。そうじゃない「Ordinary People」は、それについてはもう少し熟慮熟考の時間が必要ではないだろうか。単に「いまより上」「あっちの水の方が甘い」という状況だけを夢見ていると、自分の選択が単なるダウングレードに繋がる可能性がある。自分とそれを取り巻く外的環境のマッチングの見極めって大事だよ。移った先で「失敗だった!」と気づいても後の祭り。一度崩れたバランスを取り戻すのって大変だからね。それに対応するにはとてつもない努力(エネルギー)が必要なことを覚悟しておかないと。あれ?なんの話なんだかって感じになってきたな(笑)
ブログ通信簿
公道レースにNO!
当ブログも賛同します!
三宅島モーターサイクルフェスティバル(バイクレース)に絶対反対!
公道レースにNO! 石原の欺瞞をくずせ!ロードレースはサーキットという正義を守ろう!→maderv.comへ
プロフィール

Author:chihiro
単にネコとレースとゲームが好きな、しがない一般市民でございます。。。

ご意見・ご感想・お前の書いてることはすべてでたらめだ等ございましたら以下まで。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Now Visitor

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
QRコード
QRコード
おすすめ商品!
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ